500円講座より

評価・判断しないのは無理?脳とマインドフルネスの真実とは

このページは、マインドフルネスの500円講座からの転載です。講座は全体で35項目以上、動画が5本あります。全体の利用はご案内をご覧ください … 続きを見る >

前ページで学んだ方便のマインドフルネスは、現在の自分のまま、意識的に注意集中し評価・判断しないようにして、見る、感じる、聞く、書く、食べるなどを、自分の思考や感覚などを意図的に強くとらえるようにして取組み、それでマインドフルネスと考えます。

でも、意識的に注意集中して評価・判断しないようにしても脳はそうはいきません。

本当のマインドフルネスになるには、意識しても、注意集中しても、判断・評価をしてしまうと理解していることが重要です。

そして、意図的に求めて思考や感覚などを強くとらえようとすると、それは従来の脳の自動操縦が入り込んでいるもので、従来の脳の自動操縦の反応・思考の回路をさらに強化することになるリスクがあります。

評価・判断せずにいられない

今、試してみましょう。

意識的に注意集中して見て、評価・判断せずができるでしょうか。

今、次の絵を意識して注意集中して、評価・判断をしないで1分、見てみてください。これは私の娘が高校生のときに描いて大阪府の最優秀賞をいただいた横幅が1メートル以上ある油絵です。

では、どうぞ

1分・・・

どうでしたか。評価・判断をしないはできましたか。

できたという人は手を上げてください。

さて、評価・判断とはどういうことでしょう。

カエルだ、コンピューターの基盤か等と思いませんでしたか。

それは判断ではないですか。

絵に対する評価の心が現われた人もいるかもしれません。うまい絵だなぁと思ってくださった方はありとうございます。

私たちはこのように判断や評価をします。ほぼ自動的にします。悪いことでも何でもありません。当たり前です。

私たちは、意識しても注意集中しても判断・評価する生き物です。

本当のマインドフルネスの「評価・判断せず」や「とらわれない状態で」というのは、この前提があって、方便のマインドフルネスとは異なる深い意味があるのです。

脳の自動操縦に気づいてマインドフルネス

自分の脳の自動操縦に気づくことで、本当の評価・判断しない、とらわれない状態のありのまま・あるがままを気づくはできるようになります。

脳の自動操縦に気づかず、無自覚で、反応や評価・判断をしていることが問題なのです。今、自分には評価・判断している、とらわれている反応・思考が現れていると気づくことで、判断・評価しない、とらわれない状態となれるのです。

本当のマインドフルネスは、脳の自動操縦の反応・思考も含めて今この瞬間・この瞬間の自分の心や体、感覚や思考、認識などをありのまま・あるがまま正しく気づきます。評価・判断している、とらわれていることにも気づきます。

そうして、従来の一般的に見る、聞く、感じる、認識するのとは異なるように、見る、聞く、感じる、認識をするようになります。

求めず、ありのまま・あるがまま

方便のマインドフルネスのようにもっとわかろう・感じようと求めると、脳の回路、パターンで反応して評価・判断することをしていて、それを強化することになります。

脳の回路は同じことを反復すると強化されます。意図して思考や感覚などを求めれば、従来の脳の回路、パターンが強化されることになります。

先ほどの絵で、カエルと判断したのは脳に「こういうものはカエル」ということがあって、それによってです。脳はそれがあるから自動的に反応して、そう判断しました。

絵をしっかりわかろう、把握しようとして見て「これはカエル」と判断・評価していると、脳の回路は「これはカエル」と反応して判断・評価するように強化されます。

絵ならあまり問題になりませんが、私たちは脳の回路にある「これは〇〇」「こういうものは〇〇」によって自分を苦しめることになっています。

ただただ、ありのまま受容するマインドフルネス

苦悩することにならず、より良い人生を生きられる本当のマインドフルネスは、従来の脳の回路、パターンを変えてなりますが、そのためにこのようにはしません。

求めず、ただただ、そのときそのときにありのまま・あるがままに現れている自分の心・体に気づくことの繰り返しの取組みをします。脳の自動操縦にもそうして気づきます。

マインドフルネスは心理療法やカウンセリングとは違うアプローチ

たとえばAさんを見ると嫌な気分になる、マイナスの気持ちが膨らんでくるとします。それは脳の回路にネガティブな「Aさんは〇〇」ということを持っているからです。

では、そうならなくなるため、より良く生きられるようになるために、方便のマインドフルネスのようにAさんのことをもっとわかろう、知ろうとするとどうなるか。

その取組みをしている間、マイナスの気持ちが膨らむことはまだ繰り返されるので、脳の回路のネガティブな「Aさんは〇〇」が反復されて強化されます。

カウンセリングや心理療法で同様にして、このためにうまくいかないことがあります。

マインドフルネスの場合は、ただ、嫌な気分になっている、マイナスの気持ちが膨らんでいるとだけ、ありのまま・あるがまま気づきます。脳の自動操縦に気づきます。

それだけを繰り返していると、脳の回路のネガティブな「Aさんは〇〇」が反復されて強化されることはなく、しだいに癒され、変わりはじめます。消えてきます。

そうなると、Aさんのことを見ても嫌な気分、マイナスの気持ちにならなくなります。評価・判断しない、とらわれない状態になります。Aさんのことを平静な心で観られるようになります。

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瑞雲庵